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2022/12/26 20:04

今年は土日のクリスマスでしたね。

コロナ禍で自粛続きだった数年を取り返すかの如く、特に24日(土)は街中に人が溢れていて、懐かしい光景だな〜とワクワクする気分とコロナ禍になる前の師走を思い出していました。

・・・と浸っていたら、クリスマスが過ぎたということはすぐにお正月だわ!と気付き、慌てております…(笑)


そんな本日は、当店の商品の中でお正月の集まりや新年に相応しいモチーフの帯をご紹介します。


本当は3点ご紹介したかったのですが長くなってしまったので、本日は宝尽くし文様の帯について語ります。

こちらはお正月にもってこい!のおめでたい柄の袋帯です。


宝尽くしはその名の通り「いろいろな宝物を並べた縁起のよい吉祥文様」になりますので、必然的に描かれるモチーフが多くなること、そして色数も多くなります。

にぎやかな柄や着姿がお好みの方にはとても相性の良い文様になりますが、一方で可愛らしくなりすぎるのが苦手な方にとっては少々難易度の上がる文様でもあります。


店主は後者のタイプなのですが、そんな私が「この宝尽くしなら使いたい!」と思ったのが、こちらの袋帯です。

そのポイントは、宝尽くし文様の範囲と全体の色のトーンです。


▼文様の範囲について

帯全体に宝尽くし文様が描かれている意匠も大変素敵ですが、ギッシリ詰まっていて少し派手に見えてしまうところが苦手だったり、たくさんのモチーフが全体に施されているため着姿全体が可愛らしい印象に寄ってしまいそう、と感じる方もいらっしゃると思います。

そのような方は、描かれている柄の範囲が狭いものを選ぶと良いと思います。

今回、例にあげた袋帯は唐草文様との市松になっていることで宝尽くし文様の割合が少なくなっています。

このお陰で「にぎやか過ぎる」「可愛らしすぎる」というような印象は受けず、バランスの良い柄付けになっています。


▼色のトーンについて

黄みを抑えた金糸が使用されていて、ギラギラとしていない控えめで落ち着いていた色調は上品な印象を受けます。

宝尽くし文様のモチーフ部分で色数を多く使うため、それ以外の部分は控えめな色調の金糸一色のみに絞っています。


宝尽くしと唐草文様を市松状に組み合わせることで個性がありながらも、宝尽くし文様という吉祥文様をきちんと纏っている粋な意匠に心惹かれて、仕入を決めた一本になります。


先日、重さを測ったら750gだったので重くもないし疲れなそうなので、その点も合格です!

(比較的糸を多く使用する博多織の一種で琥珀織の名古屋帯が650gでしたので、100gしか変わりませんでした。)


※ 当店は年内12月30日17時までにご注文いただければ、12月31日に発送対応いたします。